小児の訪問看護師やっていました。│看護師ブログ

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訪問看護師が気になってるけど、実際どうなの?

タイトルにあるように、私は看護師4年目で小児の訪問看護師として働いていました。

希望してそうなったのではなく、自然に身を任せていたらそうなりました(笑)

今日は小児の訪問看護ってどうやったらなれるの?小児の訪問看護って何するの?といった内容をお伝えしていきたいと思います。

・小児科で働いているが、夜勤のない仕事もしてみたい

・訪問看護に興味があるが、小児にも携わりたい

・障害者看護に携わっており、訪問看護にも興味がある

目次

訪問看護師になった経緯

重症心身障害児者施設を退職した私は、障害者に関われる、夜勤のない仕事を探していました。

転職サービスに登録していると、比較的すぐに「多機能型施設」を紹介され、自分の今までの経験を活かすことができ、夜勤もないとのことだったためそこに決めました。

多機能型施設とは、文字通り様々な機能をもつ施設のことです。

具体的には

多機能型施設の中身

①クリニック

②訪問看護

③デイサービス(大人)

④放課後デイサービス(子ども)

⑤通園(未就園児)

⑥宿泊(短期入所)

といったあらゆる年齢に対応した利用の仕方が可能な施設です。

最初はクリニックに配属されましたが、紆余曲折あり、訪問看護部門に転属となりました。

そこの放課後等デイサービスで働いていた時の記事もあるよ!

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小児をメインにして訪問看護をしているステーションはほとんどなく、高齢者や難病の方を担当していく中で、時々小児もいる、という感じが大多数かと思います。

私の場合は、障害者施設に併設されている訪問看護ステーションだったからこそ、小児の訪問看護ができていました。

また、小児しか受け入れませんと標榜していたわけではなく、まだ開設まもなかったこともあり、“小児しかいなかった”というのが正直なところです。

現在はそのステーションも障害者(大人)の利用者がいるのかなーとは思っています。

小児の訪問看護の仕事内容

小児の訪問看護ではどのような業務があるのか、解説していきます。

①清潔ケア

これがメインの仕事です。小児と言っても、中学生や高校生ともなると体重は30~45kgくらいの利用者さんもいるため、親御さんも入浴は一苦労。そのため看護師や介護士が訪問して入浴を介助します。

施設などではストレッチャーのまま入れる入浴機械などがありますが、一般家庭ではもちろんありません。家のお風呂でどうやって安全安楽に入浴できるのか、家族と一緒に考え実践していきます。在宅看護の醍醐味ですね。

基本的には看護師一人で介助しますが、人工呼吸器が装着されている場合など人手が必要な場面では家族に手伝ってもらいながら実施していました。

重労働と緊張から、私は毎回ポタポタと汗が垂れるほど大変な思いをしていました(笑)夏は特に汗がひどく、ブラがしぼれるんじゃないかってくらい汗びっしょりで、ステーションに帰ってきたら下着も替えていました。

利用者さんの状態を最初に観察し、入浴が難しそうであれば清拭を実施していました。

②医療ケア

入浴後は胃ろうや経鼻経管栄養などから、薬の注入や栄養剤の注入、軟膏の塗布などの医療的なケアを実施します。必要時、吸引も実施します。

病院などの栄養剤とは違い、お母さん手作りのフルーツや野菜のスムージーを入浴後に注入していた家庭もあり、家族ごとの工夫や健康管理法を直に学ぶことができます

③社会参加のお手伝い

小さいお子さんであればあるほど、訪問看護で初めて家族以外の人が関わる、というケースがあります。

成長に伴い、体重の増加や病状の変化により、家族だけで介護することが困難な場合もあるでしょう。そうした時に、すぐに頼れる場所を作っておくことにより、家族みんなの心の安定にも繋がると私は考えます。

そのため、施設内訪問看護ステーションである強みを活かし、施設の利用も同時にお勧めしていました。

まずは日中週1日だけでも過ごしてもらい、慣れてきたら1泊2日のお泊まりをして、家族のリフレッシュ時間を作るお手伝いをしていました。

小児の訪問看護、ここが楽しい!

小児訪問看護の魅力について解説していきます!

①家族の一員にさせてもらったような気持ちになれる

小児の場合、日中は学校に行っていて、特別支援学校などから帰宅後に訪問するため訪問時間はいつも夕方でした。

そのため、1時間くらいの訪問の終わりごろには、他の兄弟や場合によってはお父さんもどんどん帰宅してくる、といった状態に。

最初はみんなに見られている気がして緊張しましたが、そのうち自分もその家族の一員のような気がしてきて、「おかえり~、これから塾なの?」「今日は何が楽しかった?」といった世間話も家族とするようになりました。

施設で会う利用者さんとはまた違った表情を、家族の中だと見せてくれる場合もあり、みんながリラックスしている中で実施する看護は病院では味わえないと思います。

②目の前の看護に集中できる

病棟にいると、次から次へと仕事があり、患者さんの前にいても次の行動、別の患者さんのことを考えてしまっている・・・。そして時間に追われて気付いたらもうこんな時間!となること、多いですよね。

でも訪問看護は目の前の利用者さんの看護に集中することができます。ゆっくり丁寧に関わることができるのは本当に楽しいです。

③仕事の区切りがわかりやすい

訪問看護は一人ずつしか関わらないため、ピンポンを押して家に入り、「お邪魔しました」と家から出てくるまでが仕事です。

私は車で移動していたので、次の利用者さんの家に向かう間や、ステーションに戻る間はラジオをいつも聴いていて、ラジオを聴いている時間は休憩中のような感覚があり楽しかったのを覚えています。

病棟にいると8時間ずっと何かに追われていましたから、緊張と緩和がしっかりと区別がついている訪問看護のが私はありがたかったですね。

小児の訪問看護、ここがツライ!

小児訪問看護のつらいところを紹介します。

①一人仕事である

最悪の場合、携帯電話で訪問看護の所長に連絡を取って相談することは可能なものの、基本的には様々なイレギュラーな出来事に一人で対応します。

私は卒後4年目で訪問看護をしていたため、イレギュラーな出来事に弱く、いつも困っていました。私にはまだ早かったなぁと常に感じていました。

②車の運転が必須の場合がある

得意な人は問題ありませんが、最初私はペーパードライバーのため大変苦労しました。

一人暮らしで車も持っていなかったため、毎週末は実家に帰り運転の練習をしていました。

訪問宅によっては、かなり狭い駐車場に入れなければならなかったり、道路にギリギリ幅寄せして停めなければならないこともあり、最初のうちは看護より運転のが憂鬱でした(笑)

③施設のスタッフとの一体感がない

これは多機能型施設特有の悩みです。

訪問がないときは施設の他の部門(デイサービスなど)で働いていたのですが、時々半日だけその部門に入ったりするので仕事が中々覚えられず、いつ行っても「手伝いに来た人」という扱いが結構辛かったです。

訪問看護も基本的に一人でやる仕事なので、同じ訪問看護部門のもう一人の看護師しか仲間がおらず、もう少しみんなと仲良くなりたかったなぁと思っていました。

④家族との関わりが大変

高齢者看護に比べ、小児はどうしても親との関わりが深くなります。

私が訪問看護で関わったご家族は、幸運にも皆さん良い人だったため特に問題はありませんでしたが、中には対応が難しい家族もいるため、この問題がネックでやめてしまう人もいます。

小児の訪問看護は家族対応は必須のため、避けることはできません。どうか皆さまも良好な関係を築けることを願っています。

小児の訪問看護師をめざす方におすすめの転職サイト

小児の訪問看護師は、希少な求人です。

病棟看護師とは比べ物にならないくらい、求人数が少ないです。

では、どうすればなれるのか?

それは、複数の転職サイトに登録し、担当者さんに「小児の訪問看護を希望!」と伝えておくのが必須です。

小児の訪問看護師をめざす方におすすめの転職サイトを紹介します。

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まとめ

小児の訪問看護はその希少さから、最初からピンポイントで目指すことは難しいかもしれません。

しかし訪問看護か障害児看護をしていれば、いつかチャンスが巡ってくると思います。小児の訪問看護をしたいな、という方はその日を目標に今できることを一生懸命勉強して頑張ってほしいです!

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この記事を書いた人

元看護師であり、私立の小中高、大学の保健室で勤務していた元保健室の先生です。仕事と育児の両立に悩む2児の母でもあります。
何かありましたらInstagram、またはお問い合わせからご連絡ください。

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